ゾーン体験

ゾーン体験は、究極の集中状態といえます。

そのゾーン体験を、より頻繁に体験するためにも、イメージトレーニングは欠かせません。

s-GV175_Lゾーン体験とは、他の思考や感情を忘れてしまうほど、競技への没頭を体験する特殊な状態であり、この状態に入ると、単に調子がいい、とても集中している、というだけでなく、「心と体が完全に調和した無我の境地だった」「体が勝手に動いた」など、選手にとって「何か特別なことが起こった」と感じさせるような感覚に陥ります。

この状態に入る絶対の方法はありません。しかし、私は、この状態を経験するための最大のポイントは「考えないこと」だと考えています。

本来、スポーツにおいて最大能力を発揮するには、自分の技術が「無意識」に発揮されている必要があります。いわゆる「体が勝手に反応した」という状態です。

なぜなら、その状態こそ、思考や意識に邪魔されず、体が最も速く、正確に動いてくれるからです。そのような無意識の反応は、繰り返しの練習によって習得された技術においてのみ可能になります。

イメージトレーニングがゾーン体験につながる理由は複数ありますが、その理由のひとつは、イメージトレーニングで、事前に試合をイメージをしておくと、デジャビュ(既視体験)ともいえる状態が起こり、考えたりすることなく、習得されている技術がよりスムースに発揮されるようになるからです。

実際に、シカゴ・ブルズの黄金期を築いたカリスマ・ヘッドコーチであるフィル・ジャクソンは、選手に対して、この「デジャビュ」を起こすためのイメージトレーニング(視覚化訓練)を指導していました。

また、ふたつめの理由としては、普段からイメージトレーニングを行うということは、余計なことを考えない練習になります。それが、本番におけるイメージへの意識につながるので、ゾーンが起こりやすくなるからです。