実現イメージ法

北京オリンピックの陸上400メートルリレーでメダルを獲得した朝原宣治選手は、大会後のインタビューにおいて、表彰式でメダルを受けとったときの感想を聞かれたとき、次のように答えました。

「表彰台でメダルを貰うことを何度もイメージしていたため、実際にメダルを受けたとき、現実と非現実を区別できない、なんともいえない感覚でした」

s-CX171_L優勝している自分、表彰台に立っている自分、堂々とプレーしている自分、金メダルをつかんだ自分など、競技における目標を達成した自分をイメージする方法を、私は「実現イメージ法」と呼んでいます。また、「アファメーション」と呼ばれることもあります。

実現イメージ法は、あなたも何度か聞いたことがあるはずです。これは、スポーツ分野だけでなく、社会人向けの自己啓発セミナーなどでもよく使われるテクニックで、自己暗示のテクニックと、イメージを組み合わせたものです。

自己暗示がかかり易いひとを、「被暗示性が高い」と言いますが、被暗示性が高い選手にとっては、この<実現イメージ法>はかなり効果があります。なぜなら、自分自身に暗示をかけて、将来の成功への自信を持てるようにしたり、厳しい練習を耐えたりするためのモチベーションにできるからです。

反対に、被暗示性の低い選手は、真面目に実現イメージ法を行っても、なかなか自己暗示がかからず、イメージトレーニングの効果を実感できない場合が多いのです。

しかし、被暗示性が低くても、この実現イメージ法をきちんとできれば、自分の競技目標を再確認したり、やる気を維持向上したりすることができます。少しずつ、実現イメージ法ができるように、段階的にトレーニングすることが大切です。